一般の社会に学校の教育がどの程度実効的であるのかという問題意識のもと、高校理科教科書中の環境関連用語がニュース記事とどのように対応しているのか、そして分野間でどのような違いがあるのかについて明らかにした。結果として、生物分野 – 地学分野では、ほぼ一つの主成分軸(第1主成分軸)に重ねられ、その要因は「環境−生物」の共起ケースであり、化学分野を代表する共起ケースは「水素-炭素」「プラスチック−製品」、物理分野では、物理分野を代表する言葉ではないと言える「技術」「社会」「日本」などがニュースの用語と対応した。物分野と地学分野の相同性に関し、生物分野が現生する生物について、地学分野が古生物についてそれぞれ生命と自然環境との関わりを扱うことは、この結果を支持すると思われる。また、今日のニュースが、水素、炭素、プラスチックを環境問題に絡めて採り上げる傾向を持つことがうかがわれる。