日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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総合的な探究の時間におけるグループ・モデレーションの進展
公共的理由としての評価規準へ
*遠藤 貴広
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抄録

 日本の高校では「総合的な探究の時間」が2022年度に全面実施を迎え,学習評価に関する取り組みも各学校で急展開を見せている.その中でグループ・モデレーションの実践展開に注目すると,今後の科学教育をめぐっては,複数の異なる科学観が共存することを前提に,その複数性を廃棄することなく互いに受容可能な評価規準を特定することはできるのかが重要な論点になる.それを受けて本研究では,評価規準を公共的理由として再定義し,グループ・モデレーションを公共的理由の交換・検討プロセスとして位置づけ直すことを提案する.

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© 2023 日本科学教育学会
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