日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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論文集
行列を用いたシミュレーションによる人口動態教材開発
*花木 良齋木 慧悟
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抄録

少子化問題がクローズアップされ,政府は「異次元の少子化対策に取り込む」といった政策を掲げている.人口動態予測をニュースで見るだけでなく,自分でシミュレーションし日本の未来を案ずることが民主主義では大切である.また,学習指導要領の数学C「(3)数学的な表現の工夫」では,日常の事象や社会の事象などを,行列を用いて工夫して表現することの意義を理解することとある.研究の目的は,行列を用いて,人口推移モデルを作成し,将来を推測し政策について考える教材を開発することである.本稿では,理想化した行列モデルによるシミュレーションの精度が高いことを,1980年の人口から2020年をシミュレーションすることで明らかにする.方法は,日本の人口や出生率の推移に基づき,行列を使い,人口動態のシミュレーションを行うことである.シミュレーションは行列の積ができるソフトなら可能である.本研究ではPythonを用いた.

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© 2023 日本科学教育学会
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