日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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小学校5年「物の溶け方」の発展的課題に対する読み物とワークシートの評価
*山下 修一保刈 栄紀古市 綾乃
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抄録

本研究では,小学校5年「物の溶け方」の発展的課題として,教科書の分散モデルではなく,水が食塩を取り囲むモデルで,児童が理解できるような読み物とワークシートを開発し,読み物の読解から児童がどの程度理解して説明できるようになったのかを探った.その結果,開発した読み物を読んで,ワークシートに情報を整理したことから,90%以上の児童が食塩が水に取り囲まれているモデルを描き,科学的に説明できたのは82名(89.1%)となり,ほとんどの児童が科学的に自信を持って回答できるようなった.ワードクラウドからも,「読んだ後」には,「混ざる」「蒸発」に代わって「取り囲む」「電気」が出現し,読み物を通じて食塩と水が電気的にくっついて食塩が水に取り囲まれて落ちてこないという説明が児童に受け入れられた.

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