日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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論文集
人はエビデンスのチェリーピッキングに気づくことができるのか
科学的な情報に取り上げられるエビデンスの包括性に関する実験の予備的分析
*望月 俊男チン クラーク大浦 弘樹山口 悦司
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抄録

専門家ではない一般の人々が科学的な情報にアクセスして判断や意思決定をする際に、その情報に含まれる科学的エビデンスとして(書き手にとって)都合の良いものだけが提示される「チェリーピッキング」に気づくことができるかどうかは,ほとんど検討されていない。筆者らは大学生を対象として,ある感染症が拡大した場合の健康への有害性や個人的予防策・社会的防疫策の必要性に関して,科学的エビデンスを含む複数の資料を読んで評価する実験を行った.条件によって,本来は提示されるべき当該感染症の長期的な健康への影響に関する包括的なエビデンスの必要性に気づけるかどうかを検討した.その結果専門家ではない一般の人々は,多少の手がかりが示されただけでは,包括的なエビデンスが提供されていないことに疑念を覚えないことが示された.

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© 2023 日本科学教育学会
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