主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第47回年会
回次: 47
開催地: 愛媛大学
開催日: 2023/09/18 - 2023/09/20
地域の具体的な自然現象を取り扱う場合に理工系博物館(いわゆる科学館)と自然史系博物館の双方の方法論に跨るような活動が必要となる場合があるが,科学館として効果的な手法が対象の自然史現象と乖離してしまう場合がある.この状況への打開策を追究する一環として国内各地で自然史系館と理工系館に跨る活動をしている自然科学系博物館の運営実態を調査した.その結果,双方の併存を志向している館では互いを「異なる館種」として相互連携をしようとする傾向があること,自然史分野も取り扱っている科学館では現場の技術面が障害になっている傾向があることが明らかになった.科学館的説明を必要としている内容を系統的に扱っている自然史系館は少ないが,科学館的説明と自然史現象との親和性が高いことにより巧く運営できていると考えられる事例が見出された.この親和性が確保できる条件を整理したうえ,その条件を満たさない場合に可能な対処を検討した.