主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第47回年会
回次: 47
開催地: 愛媛大学
開催日: 2023/09/18 - 2023/09/20
日本学術会議により2016年に提言された「これからの高校理科教育のあり方」を始点として,2030年代の学習指導要領に実装可能な中等教育段階のカリキュラム案を,有志グループにて検討中である(JSPS-22H01071).具体的には高等学校理科4領域が相互に関連しながら現代社会に重要な影響を及ぼしていることに着目し,必修理科科目を設定した場合,そこで扱われる概念,資質・能力,教材等を検討している.本稿はその中間報告にあたるが,現時点では,必修科目の必要性と問題解決や判断のための資質・能力の獲得,すなわち概念形成と体験を重視したカリキュラム案が望ましいと予想している.当研究グループではさらなる検討を進め,その成果に基づいて複数の次期カリキュラム案を具体的に提示する予定である.