日本科学教育学会年会論文集
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Print ISSN : 2186-3628
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論文集
中学校数学科教科書におけるリスクの記述の分析
*中越 進峰野 宏祐
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抄録

本稿の目的は,科書におけるリスクに関する記述を分析することにより,中学校数学におけるリスクの扱いの実態の一端を明らかにするとともに,教材開発への示唆を得ることである.数学の全領域における日常生活や社会の中からのリスクに関わる内容を抽出し,リスクに関する記述の度合いや形式によって4種類に分類した(観点①).加えてそれらを場面や文脈,育みたい資質・能力等を視点に9つの観点で分類した(観点②).上記枠組みによる分類の結果から3点に絞って考察を行った結果,小学校教科書と比較すると,算数・数学の内容(領域)では「A 代数」「C 解析」が扱われていること,リスクの文脈のレベルでは「C 社会的」「D 科学的」な文脈が扱われていること,また,意思決定の場面が扱われないこと等,傾向に違いがあることが見いだされた.以上のことから,扱いのない内容やリテラシーの育成に向けた教材開発のための視点を提案した.

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