日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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体幹(体軸制御)学習の必要性
~理学療法学・脳科学から
*跡見 友章
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抄録

2008年からメタボリックシンドローム診断基準が健康診断に導入, 運動量の重要性が広く認識された.近年では,ロコモティブシンドロームの概念が提唱された. 運動器疾患により運動量の確保が難しくなる場合があり, 運動の質的側面に注目する必要がある. 中でも体幹部は分節的構造を有し, 身体の質量比として50%程度占めるため, 歩行や姿勢の安定性に大きな影響を与える. 体幹機能の低下は, 腰痛や下肢疾患の原因となるため, 体幹の姿勢・動作制御は転倒予防やQOL向上に重要である. 運動制御には,多岐にわたる感覚が脳で統合される複雑なメカニズムが関与する. 従って, 重力環境において質量比が高く分節的である頭部から体幹部の適切な制御方法を学習することは, 身体が有する物理量をマルチモダルな感覚入力と筋骨格系の協調的な活動との相互作用として適切に制御し, 合目的的な運動を成立させる上で重要と考える.

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