日本科学教育学会年会論文集
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Print ISSN : 2186-3628
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論文集
算数と造形の総合的なプログラムの効果
日本とザンビアの場合
*松尾 七重佐藤 真帆
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抄録

本研究の目的は算数と造形の総合的な教育プログラムを日本とザンビアで実施し,その効果を明らかにすることである。そのために,既に開発している総合的な教育プログラムを, 日本の場合は年長児クラスで,また,ザンビアではプレスクールのクラスで実施した。『○△□のくにのおおさま』の絵本を読み聞かせし,直角二等辺三角形,正方形,平行四辺形,台形,円,半円に切ってある折り紙を,画用紙の上に貼り付けることで,お城を製作した。その結果の作品を,数学教育と造形教育の視点から分析し,作品に見られる子どもの学びの様相を比較した。その結果,両国で算数と造形に関する学びの姿が表出した。日本の多くの子どもたちは図形の組み合わせや対称性を表したが,ザンビアの子どもたちでは少なかった。また,造形的な表現の豊かさは日本の方が顕著であった。

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