日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 1
会議情報

論文集
電子コンパスを利用した算数・数学教育における作図活動の提案
*安野 史子宮澤 寛朝倉 僚堀江 利彦中川 正樹
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究は,電子コンパスを利用して算数・数学教育における作図活動を改善することを目的とする.日本の学習指導要領では,小学校第3学年からコンパスの利用が明記され,中学校では定規とコンパスを使用した作図が本格化する.一方,ICTの普及に伴い,GIGAスクール構想により1人1台の端末が導入され,デジタル教科書が利用されるようになってきた.しかし,現行のデジタル教科書のコンパスツールは操作性に難があり,DGSのコンパスツールも改善の余地がある.そこで本研究では,電子ペンと電子情報を取得できる針を装備した電子コンパスを試作し,教育利用での効果の可能性を検証した.試作した電子コンパスは,電子記録として,時刻,座標,筆圧,高さをInkML形式で保存し,紙筆よりも多くの情報を取得できることを実証した.今後,生徒を被験者とした作図活動の分析を行い,電子コンパスを用いた自動採点システムの構築を目指す.

著者関連情報
© 2024 日本科学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top