日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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情報科の教科書におけるプログラミングに関する知識の特徴付け
〜「情報I」,「情報II」の教科書のプラクセオロジー分析を通して〜
*岸本 大宮川 健
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抄録

科学技術の発展による社会の変容に伴い学校教育機関においてプログラミング教育の拡充が積極的に進められている.特に高等学校では専門性の高いプログラミング教育の実施が期待されており,カリキュラム等の大幅な改変がなされている.しかし高等学校の情報科におけるプログラミングに関する知識や技能が具体的にどのようなものかといった研究は少ない.そこで本研究では,数学教育学における教授人間学理論(ATD)のプラクセオロジーという概念を用い,プログラミングに関する知識・技能の分析を行いその構造の解明を試みた.その結果,情報科の教科書におけるプログラミングプラクセオロジーは6つのタスクタイプに分類されること,またその内の1つのタスクタイプである「T4:プログラム(アルゴリズム)を評価する」は数学との関連性が高く,プログラミングと数学の教科横断的な学習を検討する上での新たな視座を与えうるものであることがわかった.

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