日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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論文集
実社会で理科の見方・考え方を働かせることを意識した授業の提案
―倫理的側面を含んだ問いに着目してー
*井川 拓洋松原 憲治
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抄録

本研究は SSIに対する意思決定過程の中で理科の見方・考え方や理科についての見方・考え方を働かせるために,理科の授業でどのような単元構想及び授業展開が考えられるのか,授業実践を通して示唆を得ることを目的とする.まず,授業実践の背景にある本質的な問い,SSIにおける市民の役割について整理・検討した.次に,「生物と細胞」の単元において,NOSとSSIを導入した単元開発及び授業実践を行った.理論的検討及び授業実践を通して,disciplinaryな問いを通して理科を学ぶことだけに重点をおくのではなく,SSIのようなtrans disciplinaryな問いを科学的思考の出発点とすることも必要であること,NOSの指導とSSIの指導を断片的なものとして取り入れるのではなく,“つながり”を意識し,包括的に授業や単元をデザインしていくことが求められることを指摘した.

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