日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 1
会議情報

論文集
小学校教員養成課程の学生を対象とする中学校レベルの科学用語の理解度、および印象に残っている科学体験についての調査と分析
*安積 典子秋吉 博之金川 弘希平川 尚毅種村 雅子岡部 舞
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

発表者らは先行研究において,科学の非専門家である小学校教員養成課程の学生と,専門家である大学教員の間に生じるミスマッチについて検討した.今回,具体的にそのミスマッチを緩和するための知見を得る目的で,学生の中学校理科レベルの用語の理解度,および印象に残っている科学体験について調査を実施した.その結果以下のことが明らかとなった.・用語の理解度は,入試の科目選択と大学での学習履歴が反映されたものと推察される結果となった.ただしそれらの用語を「言葉自体を知らない(記憶にない)」とする回答は全体に少なく,中学校理科レベルの用語の授業での使用に大きな問題はないことが示唆された.・印象に残る「科学」体験としては,小中高等学校の「理科」授業での実験・観察についての回答が圧倒的に多かった.この結果から,学生の小中高等学校時の理科実験・観察の体験を踏まえた授業が有効であることが示唆された.

著者関連情報
© 2024 日本科学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top