日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 1
会議情報

論文集
仮説へのコミットメント形成を促進する授業開発
多様な場面への「てこの規則性」の適用
*宮脇 友則山本 智一
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究では,小学校第6学年理科「てこの規則性」において,児童の仮説へのコミットメント形成を促進する授業を開発し,運勢ラインを導入することで,その効果を検証した.小学校第6学年の児童37名を対象に,てこが水平につり合うときの規則性を見つけ出させ,それを仮説として10 gのおもりでは検証できなかった条件や第2,3種てこに「てこの規則性」を適用させる実験を行い,3回運勢ラインを記述させた.運勢ラインを記述したワークシートを分析した結果,児童の仮説への信用度合いには有意な向上が見られた.このことから,多様な場面へ「てこの規則性」を適用する本研究の授業は,児童の仮説へのコミットメント形成を促進するために有効であることが示された.

著者関連情報
© 2024 日本科学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top