日本科学教育学会年会論文集
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Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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科学教育における「生成AIによる教育」の可能性に関する一考察
*辻 宏子出口 明子
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抄録

近年の生成AIについてはその導入や活用の仕方を含め様々な議論が進められている.しかし科学教育においては,とりわけ「生成AIによる教育」の観点から十分な議論がされているとは言い難い.このような現状に対し,本稿では科学教育における生成AIの活用について検討し,その基礎的なアイデアを抽出することを目的とする.特に国内における生成AIの効果的な利活用を検討すると,ICTの特性を踏まえた情報の入出力や文章作成などの「生成AIが得意とする」部分での活用がみられる.一方で「生成AIが苦手とする」部分での活用が,特に初等教育段階における算数・数学などにかかる教育に対して効果を期待できることがうかがわれる.今後の課題として,「生成AIが苦手とする」部分での利活用という点について,理論的・実証的に検討・考察を進めることである.

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