主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会 第49回年会
回次: 49
開催地: 広島大学 東広島キャンパス
開催日: 2025/09/05 - 2025/09/07
本研究は,次世代の数学教師を志望する大学生がピアソンの相関係数に関する推移性の誤概念をどの程度有しているかを明らかにし,今後の教師教育に資する教材開発の基礎資料を得ることを目的とした.K大学の学生71名を対象にWebアンケート調査を実施し,文脈的・数学的表現による2種類の推移性問題への反応を分析した.その結果,いずれの問題においても67.6%の学生が誤答を選択しており,推移性の誤概念が広く存在していることが示された.また,正答・誤答のいずれにおいても自信度は低く,知識の不確かさがうかがえた.これらの結果は,既存研究(Sotosら, 2009)と整合的であり,相関の推移性に関する誤解が初等教育の段階から適切に指導されていない可能性を示唆する.本研究の知見は,相関係数の意味理解を深めるための教材設計に有用な示唆を与える.