日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 198
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論文集
数学教育学における数学的問題設定研究の進展
*花園 隼人
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抄録

数学教育学では,Silver (1994) がそれまでに萌芽的に散在していた研究を整理してProblem Posing(問題設定)という研究対象を同定して以来,Problem Posingに関する多様な研究が発表されてきた.特に2020年を迎えてからは,数学教育学における主要なジャーナルの特集号の主題に採用されるなど,Problem Posingは一層の注目を集めている.本稿では,2013年に公刊されたProblem Posingを主題とする特集号のレビュー論文と,2020年に公刊されたProblem Posingに関するレビュー論文を比較することによって,この研究対象に関する研究の進展を確認した.その結果,2013年のレビュー論文で今後の進展が期待されていた課題は,少なくとも部分的には2020年のレビュー論文においても引き続き課題として位置づいていることが確認できた.2020年のレビュー論文ではその対象として62編の論文が集められた.2020年以降はそれ以前よりも早いペースでProblem Posingに関する研究が発表されており,それらが過去に同定された課題をどのように解消しているのか注視する必要がある.

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