主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会 第49回年会
回次: 49
開催地: 広島大学 東広島キャンパス
開催日: 2025/09/05 - 2025/09/07
近年,日本の各自治体において盛んに取り組まれている地域に根差した教育実践の中で,地域のデータを活用して地域理解を深めるものも含まれているが,統計的リテラシーの育成を十分意識されたものは少ない.この課題意識の下,地域のデータを用いて(=ローカル),統計的な探究を行う(=グローバル)ような地域に根差したグローカルな統計実践において,どのような統計的リテラシーの育成がなされ,それが局所的な観点や大局的な観点といかなる関連性があるのか考察することを研究の目的とする.事例としては,高知市立義務教育学校土佐山学舎において,総合的な学習の時間で実践された土佐山学に着目し,授業を担当する教員のインタビュー内容に基づいて授業に関する情報は収集した.この事例を分析ならびに考察した結果,地域に根差したグローカルな統計実践の中で統計教育における系統性を担保するうえでも,大局的な観方が重要となり,そのためにローカルな文脈,マイクロシステム以外のシステムが必要となることが窺えた.