主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会 第49回年会
回次: 49
開催地: 広島大学 東広島キャンパス
開催日: 2025/09/05 - 2025/09/07
理科授業において、予想や仮説の設定を伴うような探究的な学習の充実が求められている。しかしながら、「なぜ」「どうして」等の自然の事物・現象が生起する原因やしくみを問う「因果の問い」の探究には、Anton.E.Lawsonらの仮説演繹的推論(Hypothetico-Deductive Reasoning)による見通しの共有が不可欠であり、予想と仮説は明確に区別される必要がある。またAnton.E.Lawsonらの仮説演繹的推論の仮説は自然の事物・現象が生起する原因やしくみの説明である「理論説明仮説」に限定されている。理科学習における「予想」と「仮説」の区別が明確ではなく、多様な仮説観が混在する。本研究では、高校を卒業したばかりの教員養成大学1年生の仮説観を2015年度から調査してきた。その結果、根拠が明確な予想を仮説とする仮説観を有する学生が多く、自然の事物・現象が生起する原因やしくみの説明を仮説とする仮説観を有する学生はほとんどいないことがあきらかになった。