日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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論文集
J.J.シュワブのディシプリンの「組織」の意義の検討
―『PSSC物理』に焦点を当てて―
*磯部 和宏
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抄録

本稿は,高校物理のディシプリン中心カリキュラムの教科書『PSSC 物理』における J.J.シュワブのディシプリンの「組織」の解明が『PSSC 物理』の構成を浮き彫りにすることを文献分析により示す.シュワブのディシプリンの「構造」は,ディシプリン中心カリキュラムの考察に適した教育学的概念である.しかし,「構造」は「組織」,「名辞的構造」,「構文的構造」の3 種類ではなく,「組織」を除いた2 種類のみから構成されると説明されることが多い.「構造」における「組織」の意義が見過ごされてきたように思われる.『PSSC 物理』における「組織」の解明は,『PSSC 物理』の科学概念駆動による教育内容の構成を描写する.そこに「組織」の意義を見出すことができる.「組織」の視座は我が国の理科教育の現代化の考察において理論的な礎となる可能性がある.

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