日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 70
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論文集
第6学年理科「生物どうしのつながり」における「フグ毒の生物濃縮」を学ぶシミュレータの有効性評価
*松山 友香村津 啓太神山 真一舟生 日出男山本 智一
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抄録

フグの摂取における安全性の判断には,フグ毒の生物濃縮に関する科学的理解が必要である.本研究は,「生物どうしのつながり」の学習に,Matsuyama et al.(2023)が開発したフグ毒の生物濃縮を体験的に学べる4つのシミュレータを導入し,有効性について「理解の達成」と「理解の促進」の観点から詳細に分析した.授業では,児童が,シミュレータを活用しながら,フグ毒の生物濃縮のしくみを学習した.「理解の達成」の観点で,ワークシートの記述を分析した結果,捕食と被捕食について53名中42名が満点であり,食物連鎖における段階的な関係について53名が満点であった.「理解の促進」の観点で,21問の質問紙調査を行った結果,ほとんどの項目の平均点が3.5点以上であり,フォローアップインタビューでは肯定的な発言が見られた.シミュレータは,児童によるフグ毒の生物濃縮に関する科学的理解を促す教材であることが明らかになった.

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