主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会 第49回年会
回次: 49
開催地: 広島大学 東広島キャンパス
開催日: 2025/09/05 - 2025/09/07
本研究の目的は,代表的な証拠の利用や複数の証拠の統合といった理解から,十分な証拠の利用といった適切な証拠を全て利用する必要があると考える理解へと,証拠の十分性の認識的理解の変化を支援する方法を開発することであった.認識的認知に関する先行研究に依拠し,「明示的と暗示的な認識的足場かけ」と「認識的足場かけのフェーディング」の2つの支援方法を開発した.前者の支援方法の明示的な認識的足場かけとは,ダーウィンの進化論の事例を提示することであった.暗黙的な認識的足場かけは,提示したアーギュメントにおける証拠として利用すべき観察・実験結果等を全て利用した事例を文脈や活動に組み込むために,ダーウィンのような科学者を目指すという目標を共有することであった.後者の支援方法の認識的足場かけのフェーディングとは,2つの単元において,繰り返し,学習者に複数の証拠を利用するアーギュメントを構成させ,段階的に認識的足場かけのフェーディングを行うことであった.