主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会 第49回年会
回次: 49
開催地: 広島大学 東広島キャンパス
開催日: 2025/09/05 - 2025/09/07
ポストコロニアリズムでは,現代における科学は文化と権力の産物であると考えられている.本研究は,近代中国の教会学校を対象とし,当時,欧米からきた宣教師が扱った科学における文化的かつ宗教的なナラティブが,彼らの科学教育とどのように結び付けられたかを明らかにすることを目的とした.まず,宣教師が扱った「科学」には,自然科学の知識に加えて,救済や教化といった宗教的な要素が含まれていることが明らかとなった.また,中国での科学教育に意味づけを施す際に,宣教師は,救済と「科学」と結び付け,清朝政府向けと宣教師コンミュニティ向けに,それぞれ異なる2つの言説を用いて展開したことが明らかとなった.