数学と理科の関連をはかる総合的学習の教材開発

抄録

身の回りの事象の1つである「光の明るさ」と距離の関係をもとに, 照明器具をどのような間隔で配置したらよいかを問う問題を開発した.問題の解決に際して, 事象を数理的に捉えるのに, グラフ電卓を用いて事象の「数学的モデル」を得た.この一連の過程である「数学的モデル化」は, 数学という教科の枠ではあまり扱われないものである.また, 本教材は総合的な学習の時間のねらいに沿うものであることが明らかになった.