抄録
近年、エレクトロニクスや通信技術等の技術革新がますます進展する中で、パーソナルコンピュータを中心とするニューメディアが、新しい教育機器として、急速に普及してきている。特に、パソコンは、思考能力をもつ高等な教育機器として、教育関係者から学校教育への導入について要請が高まり、国・県及び市町村において、計画的な整備が進められている。そこで、県内の小、中学校及び高等学校におけるコンピュータ利用のあり方と今後の方向を見定めるため、パソコン利用状況調査を実施した。その結果、校種による導入目的の相違、全国的傾向との対比、パソコンのハード、ソフト両面にわたる問題点、CAI学習支援システムへの取り組みの実態のほか、教員研修、パソコン情報の交換あるいは児童生徒のコンピュータリタラシー育成の進め方など、種々の問題が取り上げられてきた。その中から、学校におけるパソコン導入のあり方を探ると共に、総合教育センターの教員研修等の各事業運営の方向策定のある程度の資料を得た。