日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
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発表
生活科と低学年理科との連続性に関する一考察
-物質の粒子性の初期指導を事例にして-
片平 克弘
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2010 年 25 巻 3 号 p. 51-54

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抄録

生活科は新設からすでに 20 年が経過し一応の定着を果たしている反面,理科との親和性についての議論はほとんどされなくなった。一方,今次の理科の学習指導要領の改訂では,小学校・中学校・高等学校の内容の系統性が強調され,「エネルギー」,「粒子」,「生命」,「地球」など科学の基本的な見方や概念を柱とした指導内容の充実がうたわれた。本稿では,これらの前提となる生活科と低学年理科の系統性について,「粒子」の内容に着目し,生活科の目標や内容選択の視点から探った。その結果,児童の「物質の粒子性」に対する気付きと,教師による「目標を踏まえた内容選択」の拡張の必要性を指摘した。

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© 2010 一般社団法人 日本科学教育学会
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