2010 年 25 巻 3 号 p. 63-64
理科教育の在り方が問われる中で、長年、産業界で活躍した技術士がその経験を基に小学校の高学年児童に対して特別授業を実施した。「科学の現実社会での活用に関する講座」として、3 人の技術士がその専門分野を踏まえてそれぞれにテーマを選び、工夫した実験を取り入れて児童に実験をさせながら、生活のなかにある身近な技術を理解させ理科に興味を抱かせる授業を行ったが、今回は、東邦大学のCST養成プログラムの一環として行ったので、授業終了後に、CSTの長期研修生の先生方や学生方と授業内容についての意見交換を行った。.総じて、この試みは理科教育の在り方を模索する上で有意義であったとの評価をいただいた。生活に密着している技術を小学校高学年むけに実験を交えて判り易く説明することで、子供たちに理科に対する興味を湧かせ、関心を抱かせることを目的にした授業だったがその効果は大きかったと言える。