2012 年 27 巻 5 号 p. 7-10
タブレット PC を活用した中学理科授業における学習者行動において,記録間隔時間の検討と学習の遷移行動の調査から学習者行動のモデル化を試みた。その結果,学習者行動は短時間で変化し,記録間隔時間は 1 秒に設定する必要がある事がわかった。また,学習の遷移行動を分析した結果,タブレット PC の活用が,タブレット PC を操作する「自己との対話」を経て,相談したり覗き込んだりしながら,互いに教えたり教えられたりするといった「他者との対話」へと生起させる機能を有していると考えられる行動が見られた。