中央教育審議会答申(2008)は,「理科を学ぶことの意義や有用性を実感する機会をもたせ,科学への関心を高める観点から,実社会・実生活との関連を重視する内容を充実する方向で改善を図る。」としている。これを受けた中学校学習指導要領解説理科編は,科学技術が日常生活を豊かにしていることや理科の学習が職業と密接に関わっていることを扱うとしているが,中学校の課程を修了したばかりの高校 1 年生に「理科を学ぶ意義」や「理科の有用性」について質問した所,科学技術と日常生活との関係や職業選択より,天気予報のような身近な情報やマスコミからの情報の理解とそれらを生かした行動の仕方に意義を感じていることが分かった。
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