本研究の目的は,人文系学部・学科に所属する学習者らを参加者としたモノづくりを中心とした実践を構築し,そのデザインメソッドの有効性について評価することである.STEAM教育の推進が叫ばれる現状において,人文系学部・学科におけるSTEAM教育の実現が課題の1つである.理数系科目に苦手意識を強く持つ傾向にある人文系学部・学科等におけるSTEAM教育のためのコースデザインの開発として,Learning by Designの枠組みに沿った実践のデザインを行い,SDGsの目標7「エネルギーをみんなに,そしてクリーンに」をテーマとして採用し,小学校児童を対象とするミニ博物館の展示製作を中心としたプロジェクト型の実践を行った.実践の結果,学生に想定された探究的活動と創造的活動の往還が見られた.