抄録
これまで,AI倫理社会における様々な組織やコミュニティはAIをより安全安心に使えるような取組の検討の中心に位置づけられ,多数の原則やガイドラインが公表されてきた.足下では,2024年3月31日現在,AI事業者ガイドラインの検討が進められている.これは,従来の3つのガイドラインを統合・見直しし,諸外国の動向や新技術の台頭を考慮した上で,新たに策定が進められているものである.そこで,本稿では,見直しの前提となっている諸外国の動向について,EUおよび米国を中心とした制度の検討状況について概観する.その上で,国際的動向から我が国への示唆を得るために若干の検討を行う.