外科と代謝・栄養
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特  集 「これまで実践してきたERAS術後早期回復プログラムの問題点は何か」
麻酔領域 麻酔科領域においてERASプロトコルを実施してきてわが国における問題点を顧みる
谷口 英喜
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2021 年 55 巻 6 号 p. 228-233

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抄録

 わが国の麻酔科領域において,enhanced recovery after surgery(以下ERAS)プロトコルが知られはじめたのは,術前経口補水療法(preoperative oral rehydration therapy:POORT)が導入された2009年にさかのぼる.その後,麻酔科領域にも広くERASプロトコルの概念が普及していく中で,プロトコル原型を実施する際の課題が明らかになってきた.課題としては,わが国では術前炭水化物負荷の実施が積極的ではないこと,硬膜外鎮痛の実施頻度がいまだに高いこと,術前準備期間が短いこと,麻酔科医が手術室外で十分に業務できないこと,などがあげられる.理想的には,麻酔科医が手術室外で現在よりも業務を実施できる環境となればERASプロトコルの実施における外科医の負担軽減および達成度の向上に貢献できると考える.本稿では,それぞれの課題と対策について述べる.

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© 日本外科代謝栄養学会
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