抄録
日本の農耕地における長期連用試験データを用いて,RothCなどの既存の土壌有機物動態モデルの妥当性を検証し,現行のモデルの適用可能範囲を明らかにするとともに,現行モデルが適用できない黒ボク土と水田土壌向けの改良モデルを提案した。土壌炭素の蓄積•分解に影響を与える重要な因子には,温度•水分•土性などの,全ての土壌である程度普遍的なものがあると理解できる。 —方,黒ボク土や水田など,土壌タイプに特異的な重要因子があると考えることができ,それらの因子を取り入れることでモデルの精度を向上させることができる。