抄録
土壌の水分特性曲線と不飽和透水係数を連結させた数式モデルは,計測の手間を減らし,より少ないパラメータで簡便に保水性と透水性の両方を表現できるため,近年,様々な分野で広く用いられている。そのうち,現在最も頻繁に利用されているMualem-van Genuchtenモデルについて,Mualem (1976)とvan Genuchten (1980)をレピューすることにより,その誘導過程と性質を解説し,加えて関連研究の成果についてまとめた。さらにvan Genuchtenの水分特性曲線関数の表記方法に関して検討を加え, nとaの代わりにmと(変曲点のマトリックポテンシャル水頭)を用いた表記がより適切であるとの考えを示した。