抄録
本研究は,A市の子ども虐待防止ネットワークに登録されている要保護・要支援児童のうち小中学校の事例について,①子どもの生活課題(養育環境・保護者の状況・子どもの状況),②チーム学校の支援およびスクールソーシャルワーカーの援助,③子ども,保護者,学校の変化について明らかにした.
スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーを含めたチーム学校の支援の結果,半数以上のケースで「親と学校との繋がりができる」「教職員と子どもとの繋がりができる」等の成果があった.「学校に居場所ができる」「生活環境の改善」も4割,「行動上の問題が落ち着く」「登校できる」「友だちとの繋がりができる」等も3割以上の成果があったチーム学校の支援やスクールソーシャルワーカーの援助が子ども,家庭,学校に変化を起こす事,市町村全体を視野に入れたシステム作りが不可欠であることが明らかとなった.