抄録
CPUとDRPが協調動作するような動的再構成可能組込みシステムのモデル化,仕様記述とモデル検査手法を提案する.プリエンプションやデッドラインのあるCPUはリアルタイムシステムとして仕様記述し,動作周波数の変化が生じるDRPはハイブリッドシステムとして仕様記述する.CPUとDRPを同時に検証しようとすると状態爆発が生じるため,以下の2つのスケジューラビリティ検証に分割する.
1. CPUを仕様記述したオートマトンに対して,スケジューラビリティに関して最悪の環境を与えるオートマトンとの並列合成オートマトンのスケジューラビリティ検証
2. DRPを仕様記述したオートマトンに対して,スケジューラビリティに関して最悪の環境を与えるオートマトンとの並列合成オートマトンのスケジューラビリティ検証
以上により,CPUとDRPの協調システムのスケジューラビリティ検証が実現できた.