コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
UMLに基づくRTOS設計検証のための環境自動生成法
矢竹 健朗青木 利晃
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ジャーナル オープンアクセス

2012 年 29 巻 3 号 p. 3_121-3_142

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抄録

RTOSの検証にモデル検査技術を適用する場合,RTOSの関数を呼び出すための環境を構築し,全体として閉じた系にする必要がある.既存の環境記述法として,非決定的な環境を構築する手法が存在するが,環境の詳細な振る舞いを正確に記述することが難しい.また,RTOSの環境においては,構成バリエーションの問題が存在する.つまり,環境を構成するタスクや資源,優先度の組み合わせが非常に多く,人手ですべてを構築することが現実的に不可能である.本稿では,UMLに基づき環境をモデル化する手法を提案する.我々の提案するモデル(環境モデル)では,環境の構成バリエーションと振る舞いを,クラス図と状態遷移図を用いて一般的かつ簡潔に記述することが可能である.また,環境生成器を用いて,環境モデルに記述された範囲内ですべての環境を自動生成することが可能である.現実問題への適用として,OSEK/VDX OS設計モデルについて,そのスケジューリング機能の正しさの検証を行った.

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© 2012 日本ソフトウェア科学会
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