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Print ISSN : 0289-6540
任意の機密度束を用いた情報流解析における非機密化プリミティブの配置
桑原 寛明國枝 義敏
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2017 年 34 巻 2 号 p. 2_28-2_38

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抄録

本論文では,任意の機密度束を用いた情報流解析において,型エラーを修正するために配置される非機密化プリミティブの機密度を求める手法を提案する. Declassificationはプログラム構成要素の機密度を低下させることで不正な情報流を解消する手法であり,非機密化プリミティブの配置箇所と機密度を求める必要がある.我々の従来手法 [9] では,2要素の機密度束を仮定したため非機密化プリミティブの機密度を求める必要はなく,配置箇所のみを決定する.本論文では,任意の機密度束を仮定した場合に非機密化プリミティブの機密度を求める方法を示し,得られた機密度が不正な情報流を解消可能なできるだけ高い機密度であることを証明する.

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© 2017 日本ソフトウェア科学会
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