抄録
アジア・太平洋戦争の時代における国民の「創意工夫」養成に関する政策の動向、および青年学校の修身及公民科用の国定教科書『青年修身公民書』の内容等を分析した結果、日本の総力戦体制化は、厖大な数のノンエリートの働く若者たちに対して、世界と対峙する帝国日本を強く意識させながら、身近な労働現場の改善を中心として、公共的課題を解決するための汎用的技術開発などをめざすプロジェクト活動に近い問題解決活動の推進者に育成するという国民教育制度の新たな要素を構築し、大衆の技術開発者化を推進したことが解明された。