抄録
分層採皮創の管理にはさまざまなドレッシング材を用いた方法があるが,その際に出血や多量の滲出液が問題となる。今回われわれは,滲出液の確実な管理を目的に,分層採皮創を陰圧閉鎖する方法を試みた。大腿外側から分層採皮した 6 例を対象に行った。創面にアルギン酸カルシウムドレッシング材を貼付した上にポリウレタンフォームを重層し,全体をポリウレタンフィルムで密閉し,バルーン式吸引ドレーンで陰圧を負荷した。その際にエアリークの予防目的でストマ用皮膚保護材を用い全周をシーリングした。結果は,初回のドレッシング交換までの期間を平均 8.5 日と,大幅に延長することが可能だった。持続出血や感染を認めた症例はなく,さらに患者の疼痛も大幅に軽減することができた。以上より,陰圧閉鎖により分層採皮創を管理する方法は有用であると考えられた。