抄録
【目 的】 A医療系大学生の喫煙実態と関連要因を明らかにする。
【方 法】 A医療系大学生を対象に無記名自記式質問紙調査を実施した(有効回答393名)。喫煙の有無と学年、生活環境要因等との関連をχ2検定で検討し、喫煙者では起床後喫煙時間(TTFC)と喫煙本数をKruskal-Wallis 検定で比較した。さらに喫煙の有無を従属変数とするロジスティック回帰分析を行った。
【結 果】 現在喫煙者は36名(9.2%)であった。学年と喫煙の有無に有意な関連が認められ( p<0.01)、アルバイト先の喫煙環境とも関連を認めた( p=0.031)。多重ロジスティック回帰分析の結果、学年(OR=2.305、95%CI:1.515–3.507、p<0.001)、アルバイト先の喫煙環境(OR=2.338、95%CI:1.069–5.113、p=0.033)および性別(OR=0.393、95%CI:0.169–0.915、p=0.030)が喫煙の有無と独立して関連しており、女性は男性と比較して喫煙オッズが低かった。一方、睡眠およびストレス指標との関連は認められなかった。
【結 論】 A医療系大学生の喫煙には学年進行および生活環境が関与しており、とくにアルバイト先における喫煙環境との関連が示唆された。大学在学中における継続的な予防教育に加え、学生を取り巻く生活環境への配慮が求められる。