交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
特集号A(研究論文)
歩行者行動と歩道利用状況を考慮した歩行者優先道路空間評価意識構造モデル
轟 直希柳沢 吉保高山 純一長峯 史弥
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2015 年 1 巻 2 号 p. A_187-A_196

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抄録

歩行者の歩行空間満足度調査や歩行者挙動の計測結果に基づき、歩行者優先道路に求められる歩行環境要素の抽出が行われてきた。しかしながら満足度評価が高い歩行者優先道路整備のため、より具体的な整備および設計指針を示すことが課題となっている。本研究は、長野市中心市街地における歩行者優先道路の社会実験時に実施した歩行者行動計測と歩行空間満足度調査に基づき、歩行者の「直進」「左右回避」「錯綜」「追従」「停止」行動の選択率と、歩行速度、密度等を明らかにするとともに、歩行空間形状と計測した歩行者行動と歩道利用状況データを原因因子とした歩行空間評価意識構造モデルの構築を行う。モデルに基づき、歩行者優先道路における歩行空間満足度評価と歩行空間を設計するときに重要な歩行空間サービスレベルとの関係を明らかにする。

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© 2015 一般社団法人 交通工学研究会
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