抄録
本研究は、地方都市における公共交通等での乳幼児連れ利用者の行動に関する意識を把握することを目的とする。そこで、地方都市であり、かつ公共交通が一定程度利用されている福岡市を対象にアンケート調査を行った。まず、乳幼児連れの人々が公共交通の優先席を利用することに関し、乳幼児連れの人々自身の意識と、乳幼児以外の子供を持つ人々および子供を持たない人々の意識を分析した。次にベビーカーをたたまずに公共交通やエレベーターで使用することに対する乳幼児連れの人々自身の意識と、乳幼児以外の子供を持つ人々および子供を持たない人々の意識について分析した。さらに、公共交通の車内で乳幼児がぐずることに対する意識、航空機の乳児連れ優先搭乗に対する意識、乳幼児連れ優先駐車スペースに対する意識についても同様に分析した。