抄録
近年,自転車利用者が増加していると共に自転車事故も増加しており,特に高齢者や幼児同乗の事故が目立っている.これは発進時のふらつきが一因とも考えられる.このような背景から,本研究では電動二輪モビリティの 1 つであるフル電動自転車に着目した.フル電動自転車は,現在の日本の法律では自転車として位置づけられていないが,スロットルの操作のみで走行可能なため,発進時のふらつきを軽減でき,従来の自転車より安全・安心に走行できる可能性がある.そこで,フル電動自転車の安全性及び快適性について乗車実験を行い,普通自転車,電動アシスト自転車と比較分析した.その結果,発進時では従来の自転車よりふらつきを軽減でき,また快適に走行できることが明らかとなった.一方で,車両の重量などの課題が残っていることもわかった.