抄録
本研究は、首都高速道路の利用動態を把握する新たな手段・方策の一つとして、携帯電話の位置情報より、首都高利用トリップ抽出の可能性を検討するものである。具体的には首都高利用データ判定ロジックによる抽出精度向上を目的に、実験端末機を搭載した車両により、首都高および首都高と並行する一般道を同時間帯にそれぞれ走行し、検証データを取得した。そのデータから首都高利用データ判定ロジックを用いたデータ抽出による検証を行った。また、同ロジックによる首都高利用推定台数と車両感知器の断面交通量との時間帯別での推移を比較し、その抽出ボリュームの妥当性を検証した。