抄録
雪で路面が覆われた夜間において道路線形を示す施設として、帯状ガイドライトが最近新たに開発された。帯状ガイドライトの設置効果を明らかにするため、ドライビングシミュレータを用いて、ドライバの主観的メンタルワークロード、道路線形認知、走行速度、操舵、反応時間に与える影響について評価した。20 代から 60 代の 25 名のドライバが実験に参加した。帯状ガイドライトは、雪で路面が覆われた夜間においてドライバの主観的メンタルワークロードを軽減する効果があるといえた。また、帯状ガイドライトによって、進行方向、路肩の位置、自分の位置などの道路線形認知が容易となった。さらに、操舵角の平均値や標準偏差が小さくなり、客観的なメンタルワークロードの軽減も示された。