抄録
本研究では、2013 年の道路法改正等で示された特殊車両を特定の道路へ誘導する施策の実現を念頭に、ITS スポットにより収集されるプローブデータを、特殊車両自動計測装置から得られる車両の軸重・総重量計測データ、特殊車両通行許可制度により蓄積されている許可証データと組み合わせ、特殊車両の走行状況を確認する方法を提案した。その上で、走行状況確認に必要となる技術のうち、ITS スポットから収集されるプローブデータにより作成される推定走行経路と、許可証データから作成される規定走行経路を照合する手法に関し、特殊車両が許可経路を外れて走行する状況を模擬した実験車両のプローブデータを用いて、複数手法の比較・精度検証を行った。その結果、各照合手法における、違反走行抽出率、判定正解率を明らかにすることができた。