交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
特集号B(実務論文)
首都高速道路における低速域の走行速度観測時所要時間情報提供の精度向上
遠藤 学史山口 孝平生 整
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2015 年 1 巻 2 号 p. B_90-B_99

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抄録

首都高速道路は、都心環状線および中央環状線の 2 つの環状線と、複数の放射線により高速道路ネットワークを構築している。ネットワークの有効利用や円滑な道路交通状況の実現のため、目的地までに複数のルートが存在する際には、それぞれのルートにおける各種情報提供の精度が重要である。中央環状線内回りの大橋 JCT 付近では、通常の交通集中渋滞時における走行速度の速度域よりも低い速度域の渋滞が観測されており、所要時間の情報提供が実際にかかる所要時間に対して過小となる傾向が課題となっている。 本稿は、低速域の走行速度観測時における所要時間情報 (提供所要時間) と実際にかかる所要時間 (実績所要時間) の乖離実態を調査し、所要時間情報の精度を向上させる方策について提案し、実データを用いて検証を行ったものである

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© 2015 一般社団法人 交通工学研究会
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