2024 年 10 巻 1 号 p. A_333-A_338
わが国の交通事故件数は減少しているものの、事故種別でみると出会い頭事故は増加傾向にある。先行研究では、無信号交差点の出会い頭事故において「枝数の多さ」や「土地利用」が影響していることを確認した。しかし、安全対策を検討するためには無信号交差点の数や構造を把握する必要がある。そこで本研究では、愛知県を対象にオープンデータを用いて無信号交差点を作成し、無信号交差点数や交差点形状の実態と年代別の出会い頭事故発生交差点の特徴を集計した。その結果、事故件数の順位と交差点数の割合でみた順位に差異が生じており、交差点割合でみると変形交差点での事故割合が高くなることを明らかにした。今後は交差点空間要因を追加して出会い頭事故発生可能性を表現するモデルの構築を目指す。